鈍色〜曽塚レナの雑記〜

車椅子だけどどこにでもいくよ!//脊損腰椎L1損傷//事務所卒業しました!

最初の車椅子〜松永Suaiとの思い出〜

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こんばんは、車椅子の同志曽塚レナです。

チキンラーメンひよこちゃんグッズを買ってうかれています。

 

HCR国際福祉機器展、今年も大盛況でしたね!

去年(2017)も行ったのですが、あの頃より人脈もひろがり、わかる分野も増えてきて、より楽しむことができました。

後ほど今年のHCRまとめを記事にしますね。

ぜひそちらもご参考になさってください!

 

さてさて、福祉車両や介護用品を見て回って、最後の最後に松永製作所のブースへ戻って来て。

ぽつん、と目にはいってきたものがあったんです。

 

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それは、Suai2。

 

ぼうっとスアイを眺めて立ち尽くすわたし。

なぜなら、スアイは、

わたしにとって最初の車椅子だったからです。

 

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入院していた頃。

「そろそろ車椅子を買おう」と言われたあの頃。

 

わたしは車椅子なんかいらないと思っていました。

「わたしは歩いて帰るんだから、車椅子なんかいらない」と信じていました。

なにより、車椅子を手に入れてしまうことで、

自分が車椅子という枷に閉じ込められてしまうような、そんな恐怖すら感じていて。

 

どうせ車椅子なんてどれも同じ。

軽さだとか、なんだとか説明されてもピンと来ない。

わたしがこれから乗る羽目になる足枷なのだ……と思っていました。

 

そんな時、理学療法士の先生にそっと手渡されたのが、

松永製作所のスアイのカタログでした。

 

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女性向けの、かわいらしい

色とりどりの車椅子です。

 

ピンク、ゴールドフレーク、やさしい紫。

花柄やリボンの透かし、

大事な洋服が汚れないためのカバー。

パンフレットはぱっと明るく穏やかに、

「わたしたちのためだけの車椅子」を照らし出していました。

 

今でも涙が出てきます。

自由を失ったと信じていた心に、

「素敵でいようとすることを諦めなくたっていいんだよ」

「歩く自由がないなら、選ぶ自由をあげるよ」

というメッセージを受け取ったような気がしたんです。

 

同時に、この車椅子をデザインした方々の想いも流れ込んできたように感じました。

これまでになかった女性に特化した可愛らしい車椅子。

これから車椅子を選ぶ女性たちの心をあたたかく照らしてくれます。

絶望は消えなくても、

伸ばされた手を掴むことで、私達は前に進める。

失った自由の前に現れた、新たな自由だった。

それが、スアイだったんです。

 

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スアイに即決。

迷うもんか。ふざけんな。

軽い?重い?

しるかそんなの。

 

スアイがいいんだ。

スアイがわたしの心を照らしてくれたから。

色?そんなん

ゴールドに決まってんだろ。

 

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(バッドアスソアーズの撮影の時もスアイ!)

 

わたしを自由にしてくれた車椅子。

諦めなくたっていいと教えてくれた車椅子でした。

 

そんな中、今日ご縁があって。

なんと、スアイの開発に携わっていらっしゃる方に直接お礼とラブコールをお伝えする機会に恵まれて。

 

「スアイのお陰で今のわたしがいます」

 

そうお伝えできました。

とても嬉しかったです!!

 

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スアイとわたし!

 

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今のわたしは、同じ松永製作所さんのK-MAXに乗っています。

なぜなら、スアイからゴールドフレークのカラーが消えてしまったから。

 

致命的でした。

この色にこだわって選んだから、どうしても妥協できなくて。

今のK-MAXは軽くキャスター上げもしやすく、身体にフィットして大好きです。

ですが、それでも、初代スアイのお花の透かしはいつでもわたしの心にあります。

忘れられません。

 

だって、わたしの最初の車椅子だから。

 

 

結論:

松永さん、ゴールドのスアイ出してください(血眼

 

 

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スアイちゃんとの思い出でした♡

またね!