持病の告白〜解離性障害について〜
昨日は深夜に川に行ってきました!
車椅子の同志レナです。
今回は持病の告白をします。
皆様、【解離性障害】という病気をご存知ですか?
今日はこの病気についてお話ししますね。
解離性障害とは。
人間、つらいことやストレス無しには生きていかれないものです。
ストレスがあると人は自分を守るために、感情をあらわにしますね。
泣いたり、怒ったり、その場から離れたり。
解離性障害を持っている人間は、それが苦手です。
自分のストレスを、「記憶や感覚をなくす」という方法で解消してしまいます。
他にも、「感覚麻痺」「昏迷」等、たくさんの独特な症状を露呈します。
具体的に例えるならば、
「レイプされている間の記憶がない」
「いくら殴られても途中から痛みを感じなくなった」
などが、解離症状のひとつです。
これは健康な人間にも起こりうることです。
わたしの場合。
まず、聴力と集中力が落ちます。
人の声が聞こえているのに、知らない言語を話されているかのようにばらばらに聞こえ始めます。
同時に、文字が読めなくなります。
外国語を読んでいるかのようで、読もうとしても、頭の中でばらばらになっていって理解ができなくなっていきます。
表情は能面のようになり、ぼーっとして見えます。
自分がまるで糸の切れた操り人形のように感じます。
自分がどこにいるのかもわからなくなっていきます。
そのままひどくなると、自分が誰だかわからなくなります。
自分のスマホや持ち物が他人の物のように感じて気持ち悪くなります。
その状態のわたしは、「わたしではない誰か」のような奇妙な感覚です。
物語に出てくるような不思議な疾患ですね。
原因はストレスやPTSDとも言われていますが、はっきりしていません。
ここまで読まれて、
「ええ……そんな病気持ってて大丈夫なの……?」
と思われた方、いらっしゃると思います。
自分が誰だかわからないって、やばいですよね?
初めのころは本当に苦労したんです。
周囲にはすごく心配をかけてしまいました。
けれど、対処法を見つけて、普通の生活ができるようになりました。
それは、つらかったら逃げるということ。
40℃の気温の中、水分補給をしなければ熱中症になってしまいますよね。
エアコンの効いた部屋で横になって、衣服を緩めて休まなければ死んでしまいます。
それと同じ。
ストレスを感じていると自覚したら、信頼できる誰かに打ち明けること。
その場から離れて、ひとりになること。
ゆっくり休むこと、自分を大切にすることです。
すごく簡単なことに感じると思います。
でも、それが苦手な人が、うつ病や解離性障害にかかりやすくなってしまうのだと思うのです。
今、小学校にエアコンを付けようという意見に反対する方が多くいらっしゃると聞きました。
「弱い子供になってしまうから」という意見だそうです。
ですが、外的ストレスから身を守る方法がないこと、逃げる場所がないことは深刻な結果をもたらします。
それは身体も心も同じ。
どんな人間だって、健やかに、
自分を大切に生きていかなければならないと思います。
わたしは努力することが好きです。
根性を出すのも得意です。
もっと高みに行きたいなといつも思っています。
でも、それだけでは生きていかれません。
今のわたしが問題なく生きていられるのは、心の内を打ち明けられる友人がいるから。
受け止めてくれるたくさんの人がいるから。
わたしを信頼して、応援してくれる人がいるから。
そうしてそれらを、受け止められる自分になったからです。
孤独です。
自分のストレスは、自分の中でしか解消できないと思ってしまいがちです。
わたしも、ウィスキーを煽らなければ震えて出社できない時期がありました。
どこにも逃げ場がありませんでした。
ストレスをうまく伝える方法も知りませんでした。
その頃、ストレスコーピングというストレスをうまく処理する方法をたくさん勉強しました。
が、自分で自分を助ける方法を学べば学ぶほど、他人の力なしには生きられないと実感しました。
自分を助けるのは自分しかいない。
それでも、人は独りでは生きられない。
そう自覚してから、うまくコミュニケーションする術を身に着けていきました。
そうしたら、世の中がつらくなくなりました。
今、わたしは元気です。
これからも、この解離性障害と向き合いながら生きていきます。
これを乗り越えてきた過去は、わたしにとって勲章であり財産なのです。
さて、今日の結論。
結論:小学校にはエアコンをつけさせてあげてくれ。
本日も曽塚のブログをご覧いただきましてありがとうございました。
またのご来店を、心よりお待ち申し上げております。